(44) 損傷調査例-3(高温割れ)

内容

○SEM破面観察や断面観察を溶接割れに適用した例です。ここでは、EPMAによる断面のカラーマップ分析も、割れ発生原因の特定に有力であることを示しています。
○この調査例では、高温割れを起こした電気部品(羽根部)について紹介します。図に示すように、羽根の溶接部に生じている亀裂について破面観察を行うと、破面には凝固 破面が観察されます。また、亀裂部の断面観察を行うと、亀裂は、溶接部の中央付近に生じていることが分かります。さらに、断面試験片を用いてSのカラーマップ分析を行うと、亀裂近傍にSの偏析が認められます。
○本調査で、「電気部品は、硫黄(S)が高い母材を使用していた。そのため、溶接部の最終凝固部にSが偏析し、高温割れ(凝固割れ)が発生した。」と判断できます。そこで、対策として、母材にSが低い材料を使用することなどが提案されます。


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