(39) 溶接ひずみ・残留応力測定
概要
動ひずみや残留応力などを測定します。動ひずみを測定する場合は、試料にゲージやセンサを取付けた状態で溶接や試験を行い、時間とともに変化するひずみ量を測定します。計測機器としては、デジタルロガーを使用します。
残留応力を測定する方法としては、ひずみゲージ法とX線残留応力測定法があります。
ひずみゲージ法は、まず試料の測定したい箇所にゲージを貼付けます。ゲージ貼付けが完了後、ゲージの周囲を切断する前後でのひずみ量の差を測定し、材料特性(ヤング率・ポアソン比)を元に試料に残留していた応力を求めます。
X線残留応力測定法は、測定箇所にX線を照射し、回折したX線を検出することで、ひずみ・残留応力を測定します。
測定対象
- 溶接継手
- 機械試験片
- 金属材料・部材全般
測定項目
- 溶接ひずみ
- 残留応力
測定例
- アルミニウム溶接継手の溶接中の動ひずみ
- 炭素鋼管溶接継手の残留応力
- アルミニウムFSW継手の残留応力
- 引張試験片の動ひずみ
- ステンレス鋼曲げ管の残留応力
保有機器の主な仕様
- National Instruments製データロガー SCXI1121+LabVIEW(動ひずみ用)
- 共和電業製データロガー UCAM-65A(ひずみゲージ法、静ひずみ用)
- リガク製 X線応力測定装置 PSPC/MSF-3M

[X線残留応力測定結果 電子ビーム溶接継手の残留応力]

[ひずみゲージ法測定結果 止端部の残留応力]
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